【2025年】ファイアウォール機器のおすすめ10製品(全20製品)を徹底比較!満足度や機能での絞り込みも
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侵入防御、Webコンテンツフィルタリング、マルウェア対策、アプリケーション制御を網羅する包括的な脅威保護の実現方法を検討するセキュリティ担当者は、可視性が欠如した、統合されていない単機能製品の管理があまりに複雑であると気付くことになります。ガートナー社は、エンタープライズ環境のトラフィックの80%が2019年までに暗号化されるようになり、企業を標的にする攻撃の50%が暗号化されたトラフィックによって隠蔽されるようになると予測しています。 FortiGate次世代ファイアウォールは、専用のセキュリティプロセッサとFortiGuard Labsの脅威インテリジェンスセキュリティサービスを活用することで、暗号化されたトラフィックにおいてもトップクラスの保護と優れたパフォーマンスを実現します。FortiGateは、アプリケーション、ユーザー、ネットワークを自動的に可視化し、セキュリティを評価することで、セキュリティのベストプラクティスの採用を可能にします。
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4.3
機能満足度
平均:4.1
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4.1
使いやすさ
平均:4.0
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4.0
導入のしやすさ
平均:3.8
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3.6
サポート品質
平均:3.5
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比較
標的型攻撃やゼロデイ脅威など、昨今のサイバー攻撃はさまざまな手法を使い執拗で高度なものが増えています。その結果、ここ3年で10億もの未知のマルウェアが出現し、気づかないうちにエンドポイントに侵入している可能性が高まっています。これからのセキュリティ対策は、単純に外部からの攻撃を防ぐだけでなく、侵入されることを前提にしなければなりません。Symantec Endpoint Protection 14は、従来の防御機能に先進のテクノロジーを追加搭載し、防御力を大幅に進化させました。
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Xstream Protection Sophos Firewall の Xstream アーキテクチャは、重要な SaaS、SD-WAN、クラウドアプリケーションのトラフィックを高速化しながら、最新の脅威からネットワークを保護します。 TLS 1.3 復号化 迅速かつ効果的なインテリジェントな TLS インスペクションにより、膨大な盲点を取り除き、広範囲の例外やポイント&クリック方式でポリシーツールを使用して最新の標準規格をサポートし、作業を容易にします。 ディープ パケット インスペクション 次世代型 IPS、Web 保護、アプリ制御、SophosLabs Intelix を搭載したディープラーニングとサンドボックス化などのハイパフォーマンスなストリーミング ディープ パケット インスペクションで最新のランサムウェアと侵害を阻止します。 アプリケーションアクセラレーション SaaS、SD-WAN、VoIP、ビデオ、その他の信頼できるアプリケーションなどのクラウドトラフィックを自動的に、または独自のポリシーを介して高速化し、 Xstream FastPath 上に追加して、パフォーマンスを最適化します。 強力なパフォーマンス XGS シリーズは、あらゆる価格帯で Xstream のパフォーマンスを提供し、今日の多様化、分散化、および暗号化されたネットワークに必要な保護機能を提供します。 Xstream を搭載 重要な SaaS、SD-WAN、クラウドのトラフィックをハードウェアレベルで高速化およびオフロードし、統合された Xstream Flow Processors で TLS やディープパケットインスペクションのためのパフォーマンスヘッドルームを追加します。 高速接続 高速導線、ファイバー、PoE (Power over Ethernet)、Wi-Fiなどの豊富なアドオンモジュールにより、ファイアウォールの汎用性の高い接続オプションをカスタマイズすることができます。 専用設計で高性能 ファイアウォールは、デュアル プロセッサ アーキテクチャ、豊富なメモリプロビジョニング、高性能のソリッド ステート ストレージを備え、最も要求の厳しいワークロードを処理するためにコアから専用の設計をされているため、安心してご利用いただけます。
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パロアルトネットワークス 次世代ファイアウォールとは、アプライアンス製品を中心とした次世代ファイアウォールです。標的型サイバー攻撃対策として有効な多層防御をアプライアンス1台で実現。中でもPA-3000シリーズは、最大4Gbpsのスループット速度でアプリケーション/ユーザー/コンテンツを高度な可視性と制御で保護します。導入企業の業界・業種は多岐にわたり、中規模のネットワークでエンタープライズクラスのセキュリティを目指す企業の間で広く導入されています。
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SonicWALLとは、高パフォーマンスのファイアウォール機能を装備した企業向けセキュリティ製品です。ファイアウォールの他にも、ウイルス対策やVPN、IPS、フィルタリング、アプリケーションコントロールなどの幅広い機能を搭載し、統合的なセキュリティ管理を実現します。また、データ解析とブロックの際にパケットの再構築が不要となる特許技「RFDPI」により、スループットを低下させることなくリアルタイムでの脅威精査が可能。低コストかつ幅広い環境に対応可能なセキュリティ環境を求める小中規模~大規模企業に活用されています。
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Cloud Edgeとは、トレンドマイクロ株式会社が提供しているファイアウォール機器製品。ITreviewでのユーザー満足度評価は3.5となっており、レビューの投稿数は8件となっています。
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Symantec Endpoint Security Enterprise(SESE)は、Symantec Endpoint Protection(SEP)で提供しているマルウェア対策機能や高度な機械学習といったエンドポイントの保護機能にモバイル脅威対策機能が追加された製品です。 システム環境はオンプレ、クラウド、ハイブリッド(オンプレとクラウドの)の3パターンから選択することができ、環境に合わせた運用が可能です。
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SRX シリーズサービスゲートウェイとは、ネットワークに必要な接続・セキュリティ・管理機能を提供する製品シリーズです。ルーティング・スイッチング・セキュリティ機能が搭載されており、高いパフォーマンスと拡張性を誇ります。アプリケーション識別を利用することで、アプリケーションに対して特定のルーティング制御を行うことができます。アプリケーションを識別し通信の許可・ブロック設定も可能。さらに、業務に使用するアプリケーションの有線通信設定により、安定した接続を実現できます。セキュリティ面では包括的なファイアウォールで強力な威力緩和が実現でき、多くの業界で導入されています。
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Symantec Endpoint Security Complete(SESC)は、SESEで提供されている機能にEDR機能、脅威ハンティング機能、Active Directoryの脅威対策機能、アプリケーションの制御と隔離機能を追加した製品です。 特に独自機能であるActive Directoryの脅威対策機能は、悪意ある攻撃者が組織内NWに侵入した後最初に狙う「Active DIrectory」を囮を用いて保護します。 これらの機能が単一のエージェントで提供され、エンドポイントを標的にするあらゆる高度な脅威から、エンドポイントを保護します。
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ファイアウォール機器の基礎知識
ファイアウォール機器とは、企業のネットワークを外部の脅威から守るための専用ハードウェアのことです。ファイアウォールは内部ネットワークと外部ネットワーク(インターネット)の間に設置され、通信の監視・制御を行うことで、不正アクセスやサイバー攻撃の侵入を防ぎます。
高精度なトラフィック制御を可能とするファイアウォール機器は、ポートやプロトコル、IPアドレスなど複数の条件を組み合わせて通信ルールを設定でき、より細かく安全なネットワーク運用を実現できます。最近では、アプリケーションごとの通信制御やマルウェア検出、VPN機能を備えた次世代型ファイアウォール(NGFW)が主流となっています。
例えば、社内システムへの不正侵入を試みるボットネットの通信をリアルタイムで遮断したり、テレワーク環境における社員のリモートアクセスを暗号化通信で保護するなど、ネットワークセキュリティ強化の中核的存在として多くの企業に導入されています。
ファイアウォール機器の定義
・社内ネットワークとインターネットの間に壁を作り、通信の行き来を制御する
・ネットワークを監視し、不正なアクセスがあった際にアラートを上げる
- ファイアウォール機器の比較ポイント
- ①:パフォーマンス(処理能力)で比較する
- ②:セキュリティ機能の充実度で比較する
- ③:運用管理のしやすさで比較する
- ④:拡張性や連携性で比較する
- ⑤:サポート体制で比較する
- ファイアウォール機器の選び方
- ①:自社の解決したい課題を整理する
- ②:必要な機能や選定基準を定義する
- ③:定義した機能から製品を絞り込む
- ④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
- ⑤:無料トライアルで使用感を確認する
- ファイアウォール機器の価格・料金相場
- オンプレ型(物理ファイアウォール)の価格・料金相場
- クラウド型(仮想ファイアウォール)の価格・料金相場
- ファイアウォール機器の導入メリット
- ネットワークの安全性を高められる
- セキュリティ運用の効率化が図れる
- 法令遵守(コンプライアンス)に対応できる
- ファイアウォール機器の導入デメリット
- 初期投資や維持コストがかかる
- 専門的な知識が求められる
- 誤設定による業務影響のリスクがある
- ファイアウォール機器の導入で注意すべきポイント
- 導入規模に応じたスペックを選定する
- 社内ネットワーク構成との整合性を確認する
- アップデートと保守体制を確保する
- ファイアウォール機器の最新トレンド
- 次世代ファイアウォール(NGFW)の普及
- ゼロトラストセキュリティとの連携
- クラウド対応型ファイアウォールの台頭
- AIによる自動脅威検知の進化
- SD-WANとの統合管理の拡大
ファイアウォール機器の比較ポイント
ファイアウォール機器の比較ポイント
- ①:パフォーマンス(処理能力)で比較する
- ②:セキュリティ機能の充実度で比較する
- ③:運用管理のしやすさで比較する
- ④:拡張性や連携性で比較する
- ⑤:サポート体制で比較する
①:パフォーマンス(処理能力)で比較する
ファイアウォール機器の比較ポイントの1つ目としては「パフォーマンス(処理能力)で比較する」というものが挙げられます。通信の遅延やボトルネックを防ぐためには、十分なスループット性能とセッション処理能力が必要です。
処理能力が不足しているファイアウォールを選定してしまうと、社内ネットワークのパフォーマンスが低下し、業務に支障が出る可能性があります。例えば、社員数が増加してVPNアクセスが集中した際、処理能力が低い機器ではリモートワークに支障をきたすケースがあります。
ビジネス継続性を確保するための高性能なトラフィック処理能力は、選定時の最重要項目といえるでしょう。
②:セキュリティ機能の充実度で比較する
ファイアウォール機器の比較ポイントの2つ目としては「セキュリティ機能の充実度で比較する」という点が重要です。標準的なパケットフィルタリングだけでなく、アプリケーション制御、IPS(侵入防止)、URLフィルタリング、マルウェア検知などの多層防御機能が求められます。
これらが不十分な機器では、ゼロデイ攻撃や標的型攻撃に対して脆弱となり、情報漏洩やシステム停止のリスクが高まります。最新の脅威に対応するための多機能セキュリティ統合性能が備わっているかを必ず確認しましょう。
③:運用管理のしやすさで比較する
ファイアウォール機器の比較ポイントの3つ目としては「運用管理のしやすさで比較する」という点が挙げられます。GUIベースで直感的に設定・運用できるか、ログやアラートがわかりやすく表示されるかは、IT部門の負担を大きく左右します。
例えば、トラブル発生時に原因特定が遅れると業務停止が長引くリスクがありますが、可視化された管理画面やアラート機能が充実していれば、迅速な対応が可能となります。運用コストを抑えるためにも、管理性の高さは重要な比較軸です。
④:拡張性や連携性で比較する
ファイアウォール機器の比較ポイントの4つ目としては「拡張性や連携性で比較する」という点です。将来的な拠点増加やクラウド連携、他セキュリティ製品との統合など、変化に柔軟に対応できる製品であることが望まれます。
拡張性のない製品を導入してしまうと、ビジネス成長に伴い再導入の必要が発生するなど、コストと労力の増加を招く可能性があります。SD-WANやSIEMとの連携実績があるかどうかも比較検討すべきポイントです。
⑤:サポート体制で比較する
ファイアウォール機器の比較ポイントの5つ目としては「サポート体制で比較する」というものです。導入後のトラブル対応やアップデート、脆弱性対応において、ベンダーのサポートがどれだけ迅速かつ的確かは、安定稼働に直結します。
24時間365日体制のサポートがあるか、国内サポートセンターがあるか、専任担当が付くかなどを確認し、万が一の障害時に安心できるサポート体制の有無を比較しましょう。
ファイアウォール機器の選び方
ファイアウォール機器の選び方
- ①:自社の解決したい課題を整理する
- ②:必要な機能や選定基準を定義する
- ③:定義した機能から製品を絞り込む
- ④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
- ⑤:無料トライアルで使用感を確認する
①:自社の解決したい課題を整理する
ファイアウォール機器の選び方の1つ目のステップとしては「自社の解決したい課題を整理する」というものが挙げられます。導入目的が明確でない場合、必要以上に高額な機器を選定してしまうなどのリスクがあります。
例えば、拠点間VPNを強化したいのか、外部からの攻撃を遮断したいのか、業務アプリの通信管理を厳格にしたいのかによって、必要とする機能や性能が大きく変わります。ネットワークの守りたいポイントを明確化することが製品選定の出発点となります。
②:必要な機能や選定基準を定義する
ファイアウォール機器の選び方の2つ目のステップとしては「必要な機能や選定基準を定義する」というものです。通信速度、対応プロトコル、セキュリティ機能の種類、管理画面の操作性など、複数の観点で比較すべき要素があります。
要件が曖昧なままだと、後から「必要な機能がなかった」といったトラブルが起きやすいため、必要な機能とその優先順位を事前に明文化することが重要です。
③:定義した機能から製品を絞り込む
ファイアウォール機器の選び方の3つ目のステップとしては「定義した機能から製品を絞り込む」というものです。数百種類の製品から自社に合うものを見つけるには、機能・性能・価格・ベンダー実績などの比較項目が必要です。
例えば、スループットが1Gbps以上必要であれば、その要件を満たす製品のみを対象に絞り込むことで、選定の精度とスピードが大きく向上します。選定作業を効率化するためのフィルタリングは不可欠なステップです。
④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
ファイアウォール機器の選び方の4つ目のステップとしては「レビューや事例を参考に製品を選ぶ」というものが挙げられます。特に同業種・同規模の企業での活用事例は、自社への導入イメージを掴む参考になります。
公式サイトの導入事例や第三者レビューサイトの評価を確認することで、製品の長所や短所、運用上の課題が具体的に把握可能です。定性的な情報も含めて総合的に判断しましょう。
⑤:無料トライアルで使用感を確認する
ファイアウォール機器の選び方の5つ目のステップとしては「無料トライアルで使用感を確認する」というものです。デモ機の貸出やPoC(概念実証)環境で実際に動作検証できるかを確認しましょう。
GUIの使いやすさや設定の直感性、ログの分かりやすさ、トラブル発生時のサポート応答などは、事前に体験することで導入後のミスマッチを防ぐことが可能になります。
ファイアウォール機器の価格・料金相場
ファイアウォール機器の料金体系には、「オンプレ型(物理機器)」と「クラウド型(仮想ファイアウォール)」の2種類が存在し、それぞれにおいて価格帯や契約モデルが異なります。
型 | 初期費用の目安 | 月額費用の目安 | 主な特徴 |
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オンプレ型(物理機器) | 10万円~100万円以上 | 0円(保守費別) | 高性能・高信頼性。導入コスト高。拠点設置型に最適。 |
クラウド型(仮想FW) | 初期費用なし~数万円 | 月額1万円~10万円以上 | スケーラビリティ・柔軟性に優れる。サブスク型中心。 |
オンプレ型(物理ファイアウォール)の価格・料金相場
オンプレ型のファイアウォール機器の料金相場としては10万円から100万円以上となる場合が一般的です。
このタイプは自社拠点に設置して運用するため、初期費用は高額になりますが、ランニングコストを抑えやすく、高い信頼性や安定性が求められる企業ネットワークに適しています。中小規模向けのモデルであれば20〜30万円程度、エンタープライズ向けモデルでは100万円を超えることも珍しくありません。
また、別途保守契約費用(年間1万円〜数十万円)がかかる場合が多く、導入前にはトータルコストを見積もることが重要です。
クラウド型(仮想ファイアウォール)の価格・料金相場
クラウド型(仮想ファイアウォール)の料金相場としては月額1万円から10万円以上となるケースが一般的です。初期費用が抑えられ、利用した分だけ支払う料金体系(サブスクリプション型)が主流となっています。
Microsoft Azure FirewallやAWS Network Firewallなどは、クラウド環境に柔軟に対応できる設計で、急なアクセス増加にもスムーズに対応可能です。また、拠点ごとの設置が不要なため、マルチロケーション展開にも適しています。
導入のしやすさと柔軟性を重視する中小企業や、DXを進める企業にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。
ファイアウォール機器の導入メリット
ファイアウォール機器の導入メリット
- ネットワークの安全性を高められる
- セキュリティ運用の効率化が図れる
- 法令遵守(コンプライアンス)に対応できる
ネットワークの安全性を高められる
ファイアウォール機器のメリットの1つ目としては「ネットワークの安全性を高められる」というものが挙げられます。内部と外部の境界で不正通信を遮断することで、サイバー攻撃や情報漏洩を防止できます。
例えば、パスワードリスト攻撃や不審なポートスキャンを検知・遮断する機能により、ゼロトラストの考え方に基づいた強固な防御体制を構築できます。重要な社内データや顧客情報を扱う企業にとっては必須のセキュリティ施策です。
セキュリティ運用の効率化が図れる
ファイアウォール機器のメリットの2つ目としては「セキュリティ運用の効率化が図れる」という点です。多機能型ファイアウォールを導入すれば、複数のセキュリティ機器を統合でき、運用コストの削減につながります。
具体的には、UTM機能(統合脅威管理)を備えた機器であれば、ファイアウォールに加えてIPSやアンチウイルス、Webフィルタリングまで一元的に運用できるため、セキュリティ人材が限られた企業でも安心して運用できます。
法令遵守(コンプライアンス)に対応できる
ファイアウォール機器のメリットの3つ目としては「法令遵守(コンプライアンス)に対応できる」という点です。個人情報保護法やISMS、NISCのガイドラインなどに準拠するためには、通信ログの取得・保存や、不正アクセス防止対策が必須とされるケースがあります。
ファイアウォールには通信履歴の記録やアラート通知などの監査機能が搭載されているため、セキュリティ監査や法令対応においても有効です。
ファイアウォール機器の導入デメリット
ファイアウォール機器の導入デメリット
- 初期投資や維持コストがかかる
- 専門的な知識が求められる
- 誤設定による業務影響のリスクがある
初期投資や維持コストがかかる
ファイアウォール機器のデメリットの1つ目としては「初期投資や維持コストがかかる」という点です。特にオンプレ型は導入時に数十万円〜百万円以上の費用がかかり、加えて保守契約やアップデートの管理など継続的なランニングコストが発生します。
クラウド型もサブスクリプション契約で利用するため、長期的にはトータルコストが高くなる可能性もあります。コスト負担を最小限に抑えるには、要件に合ったスペックで最適なプランを選定することが重要です。
専門的な知識が求められる
ファイアウォール機器のデメリットの2つ目としては「専門的な知識が求められる」という点が挙げられます。ルールの設計やログの解析、脆弱性対応などには一定のネットワークやセキュリティの知識が必要です。
特に中小企業でIT人材が不足している場合には、運用が属人化しやすく、設定ミスによるリスクが高まるため、専門業者との保守契約やクラウド型への移行も選択肢になります。
誤設定による業務影響のリスクがある
ファイアウォール機器のデメリットの3つ目としては「誤設定による業務影響のリスクがある」という点です。正当な通信までブロックしてしまう設定をしてしまうと、業務アプリが使えなくなったり、リモートワークができなくなるといったトラブルが起こる可能性があります。
特に、初期設定時やネットワーク変更時には事前のテスト運用と確認作業が重要となるため、チェック体制を整えておくことが望まれます。
ファイアウォール機器の導入で注意すべきポイント
ファイアウォール機器の導入で注意すべきポイント
- 導入規模に応じたスペックを選定する
- 社内ネットワーク構成との整合性を確認する
- アップデートと保守体制を確保する
導入規模に応じたスペックを選定する
ファイアウォール機器の導入で注意すべきポイントの1つ目としては「導入規模に応じたスペックを選定する」という点が挙げられます。過剰なスペックはコストの無駄に繋がり、逆にスペック不足はセキュリティや通信速度の低下を引き起こします。
例えば、社員10名程度の小規模オフィスに対して、エンタープライズ向けの高性能ファイアウォールを導入すると、処理能力を持て余しつつも高額な費用が発生するケースがあります。導入前には必ず利用ユーザー数、回線速度、通信量などを分析し、適切なスペックを選定することが必要です。
社内ネットワーク構成との整合性を確認する
ファイアウォール機器の導入で注意すべきポイントの2つ目としては「社内ネットワーク構成との整合性を確認する」という点が重要です。ネットワークの物理構成やIPアドレス体系、既存のルーター・スイッチなどとの兼ね合いを事前に把握しておかなければ、導入後に通信トラブルが発生する可能性があります。
特に、複数の拠点やVLANを使用している環境では、ルーティングやNAT設定の調整が求められるため、ネットワーク設計者との連携が不可欠です。設定ミスが起きると、業務全体が停止する深刻なリスクを孕んでいます。
アップデートと保守体制を確保する
ファイアウォール機器の導入で注意すべきポイントの3つ目としては「アップデートと保守体制を確保する」という点です。セキュリティ機器は日々進化する脅威に対応するため、定期的なファームウェア更新やパターンファイルの更新が欠かせません。
ベンダーによってはアップデートが有償契約に含まれる場合や、一定期間で打ち切られることもあります。導入前には、アップデートの頻度やサポート期間、障害時の対応体制などを確認し、長期的な運用の見通しを立てておくことが重要です。
ファイアウォール機器の最新トレンド
ファイアウォール機器の最新トレンド
- 次世代ファイアウォール(NGFW)の普及
- ゼロトラストセキュリティとの連携
- クラウド対応型ファイアウォールの台頭
- AIによる自動脅威検知の進化
- SD-WANとの統合管理の拡大
次世代ファイアウォール(NGFW)の普及
ファイアウォール機器の最新トレンドの1つ目としては「次世代ファイアウォール(NGFW)の普及」というものが挙げられます。従来のパケットフィルタリング機能に加えて、アプリケーション識別・制御、IPS(侵入防止)、マルウェア解析など、多層防御機能を統合したモデルが急速に拡大しています。
特にクラウドサービスやモバイル端末の普及により、境界型防御ではカバーしきれない脅威が増加している背景があり、より高度で包括的なセキュリティ対策が求められるようになっています。
ゼロトラストセキュリティとの連携
ファイアウォール機器の最新トレンドの2つ目としては「ゼロトラストセキュリティとの連携」という点が挙げられます。ゼロトラストは「誰も信頼しない」ことを前提に、すべての通信に対して検証・認証を行うセキュリティモデルです。
ファイアウォール単体ではなく、ID管理ソリューションやEDR(エンドポイント検知・応答)と連携し、ユーザー・端末・通信のすべてを細かく制御するゼロトラストアーキテクチャへの対応が進んでいます。
クラウド対応型ファイアウォールの台頭
ファイアウォール機器の最新トレンドの3つ目としては「クラウド対応型ファイアウォールの台頭」という点です。AWSやAzureなどのクラウドサービスへの依存度が高まる中、仮想ファイアウォールやWAF(Webアプリケーションファイアウォール)など、クラウド上で動作するセキュリティ製品の導入が加速しています。
クラウド間のトラフィック保護や、コンテナ・マイクロサービスのセキュリティ強化にも対応しており、企業のシステム構成に応じて柔軟に拡張できる点が支持されています。
AIによる自動脅威検知の進化
ファイアウォール機器の最新トレンドの4つ目としては「AIによる自動脅威検知の進化」というものが挙げられます。近年のセキュリティ製品では、AIがネットワークトラフィックのパターンを学習し、未知の攻撃や内部不正などもリアルタイムで検知・遮断できるようになってきています。
手動でのログ監視やルール設定では見落としがちな攻撃にも対応できるため、運用工数の削減と防御力の強化を両立できます。今後はAIによる予測型防御の精度向上が注目される分野です。
SD-WANとの統合管理の拡大
ファイアウォール機器の最新トレンドの5つ目としては「SD-WANとの統合管理の拡大」という点が挙げられます。リモート拠点やクラウドへのアクセスが増える中、ネットワーク制御とセキュリティを一体で管理するニーズが高まっています。
主要ベンダーでは、SD-WANとファイアウォールを統合したハイブリッド型の製品を提供しており、拠点ごとのセキュリティポリシー適用や、アプリごとのトラフィック制御が容易になります。将来的には、統合プラットフォームとしての役割がさらに重要になると考えられます。
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