【2025年】MDMツールのおすすめ10製品(全41製品)を徹底比較!満足度や機能での絞り込みも

掲載製品数:41製品
総レビュー数:578
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MDMツールとは?

MDM(Mobile Device Management)とは、モバイルデバイス管理ツールのことで、企業や組織におけるスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を一括管理するシステムのことです。端末のセキュリティ対策やアプリの配信、機能制限などを遠隔から実施できるため、業務効率の改善と情報漏えいの防止に大きく貢献します。

多様な端末を一元管理できるため、全社規模で運用ルールを徹底しやすいというのも魅力です。端末の紛失時や盗難時にも迅速に対処できるうえ、運用管理者にとっては、ログの収集や監査レポートの作成がスムーズになるというメリットがあります。

MDMツールの基礎知識

MDM(Mobile Device Management)とは、モバイルデバイス管理ツールのことで、企業や組織におけるスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を一括管理するシステムのことです。端末のセキュリティ対策やアプリの配信、機能制限などを遠隔から実施できるため、業務効率の改善と情報漏えいの防止に大きく貢献します。

多様な端末を一元管理できるため、全社規模で運用ルールを徹底しやすいというのも魅力です。端末の紛失時や盗難時にも迅速に対処できるうえ、運用管理者にとっては、ログの収集や監査レポートの作成がスムーズになるというメリットがあります。

MDMツールのタイプ別おすすめ製品10選
利用状況の把握と制限に向いたタイプ
盗難や紛失の対策に向いたタイプ
複数OSの一元管理に向いたタイプ
MDMツールの人気おすすめ製品比較
MDMツールの機能一覧
設定情報と資産を管理する機能
運用管理業務を支援する機能
セキュリティ対策を強化する機能
MDMとMAM・MCM・EMMの違い
MDMとMAMの違い
MDMとMCMの違い
MDMとEMMの違い
MDMツールの導入メリット
デバイスを一元管理できる
運用のコストを削減できる
リモートワークに対応できる
セキュリティ対策を強化できる
コンプライアンスを強化できる
MDMツールの導入デメリット
導入や運用には相応のコストが発生する
デバイス管理が複雑になるリスクがある
ユーザープライバシーの懸念が発生する
デバイスの性能を低下させる恐れがある
過剰な制限を課してしまう可能性がある
MDMツールの価格・料金・費用相場
導入費用の価格相場
月額料金の価格相場
無料で使えるMDMツール
MDMツールの選び方と比較のポイント
①:OSの種類で選ぶ
②:必要な機能で選ぶ
③:導入の形態で選ぶ
④:使い勝手や操作性で選ぶ
⑤:価格や料金プランで選ぶ
⑥:サポート体制の品質で選ぶ
MDMツールの市場規模・シェア
MDMツールの国内シェア
MDMツールの海外シェア
MDMツールの最新トレンド2025
AIを活用した自動化の進展
ウェアラブルデバイスの対応
ゼロトラストモデルとの統合
MDM・EMMツールと関連のあるソフトウェア
【規模別】MDMツールの人気おすすめランキング
MDMツールの高評価ランキング
中小企業で人気のMDMツールランキング
中堅企業で人気のMDMツールランキング
大企業で人気のMDMツールランキング

MDMツールのタイプ別おすすめ製品10選

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利用状況の把握と制限に向いたタイプ

利用状況の把握と制限に向いたタイプのMDMツールは、従業員のデバイス利用状況を詳細に把握し、不適切な利用を制限することで、情報漏洩リスクを低減するために役立ちます。例えば、業務時間外の私用アプリの利用を制限したり、特定のWebサイトへのアクセスを禁止したりすることが可能です。これにより、企業はセキュリティポリシーを遵守させ、従業員の生産性を向上させることが可能になります。

利用状況の把握と制限に向いたMDMツールおすすめ4選

  • CLOMO MDM
  • LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版
  • たよれーる デバイスマネジメントサービス
  • ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント

盗難や紛失の対策に向いたタイプ

盗難や紛失対策に向いたタイプのMDMツールは、デバイスの盗難や紛失が発生した場合に、リモートロックやデータ消去などの機能を提供し、情報漏洩を最小限に抑えるために役立ちます。例えば、紛失したスマートフォンを遠隔操作でロックしたり、デバイス内の機密情報を消去したりすることができます。これにより、企業は万が一の事態が発生した場合でも、情報資産を保護することが可能になります。

盗難や紛失の対策に向いたMDMツールおすすめ3選

  • Meraki System Manager
  • Workspace ONE
  • Jamf Pro

複数OSの一元管理に向いたタイプ

複数OSの一元管理に向いたタイプのMDMツールは、Windows、macOS、iOS、Androidなど、異なるOSを搭載したデバイスを一つの管理コンソールで一元的に管理するために役立ちます。例えば、企業内で複数のOSが混在している場合でも、各デバイスの設定やセキュリティポリシーを一括で適用することができます。これにより、IT管理者の負担を軽減し、セキュリティ対策の均質化を図ることが可能です。

複数OSの一元管理に向いたMDMツールおすすめ3選

  • SKYSEA Client View
  • BizMobile Go!
  • mobiconnect

MDMツールの人気おすすめ製品比較

製品名満足度レビュー数価格
BizMobile Go!4.2/5点41件100円~ / 月額
LANSCOPE エンドポイントマネージャー4.1/5点136件300円~ / 月額
mobiconnect4.0/5点34件1,980円~ / 月額
ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント3.7/5点59件100円~ / 月額

※Leader製品のうち、2024年9月24日時点における満足度の高い順番で表示しています。

各おすすめ製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

MDMツールの機能一覧

設定情報と資産を管理する機能

機能 解説
モバイルデバイス情報 OS(Android、iOS、Windowsなど)とOSバージョン、機種・モデル名(iPhone、iPadなど)、プロセッサ名などさまざまなデバイス固有の情報を取得する
アプリ一覧 デバイスにインストールされているアプリとバージョンを一覧表示する
位置情報 GPS機能や携帯電話の電波による測位機能を利用し、デバイスの位置情報(緯度・経度)を取得する。地図上に位置を表示するものもある
キッティング/アプリ配信 複数のデバイスに対し、同じシステム設定、同じアプリの配布などのキッティング作業を一斉に実施する
アラート 携帯電話の電波やWi-Fiが届かない場所にあり、MDM・EMMツールで管理できないデバイスを検知して通知する
パスワード パスワードの長さや文字種(英大文字小文字、数字、記号)などパスワードの設定ルールを適用する
ネットワーク設定 Wi-Fi接続設定、VPN設定、メール設定、ブックマーク設定、プロキシ設定などを適用する
ローミング制御 音声通話ローミング、データ通信ローミングなどを設定する
MAM(モバイルアプリケーション管理) 業務に必要なアプリケーションに対して、アクセス制限やデータ保護の設定などを行う
MCM(モバイルコンテンツ管理) 業務に必要なデータに対して、アクセス制限や閲覧・編集制御などを行う

運用管理業務を支援する機能

機能 解説
レポート 管理するモバイルデバイスに関するさまざまな情報(起動中のデバイス数、制御内容)などをレポートに表示する
ログ管理 MDM・EMMが制御したジョブや成功/失敗などのログ情報を表示する
ポリシー・階層管理 組織の拠点、部署などの単位でグループを作成し、階層的に管理する。それぞれのグループごとに詳細なポリシーを個別設定し、自動的に適用できる
権限設定 モバイルデバイスを分担して管理するために、MDM・EMMの管理者権限を移譲・付与する

セキュリティ対策を強化する機能

機能 解説
ハードウェア機能制限 カメラ、Wi-Fi、Bluetooth、microSDなどデバイスのハードウェア機能を制限する
アプリ制限 新規アプリのインストール、アプリストアの利用、プリインストールアプリの利用を制限する
Wi-Fi SSID制限 Wi-Fi接続先を制御し、セキュリティ上の問題があるフリーWi-Fiなどへのアクセスを禁止する
アプリ利用検知 必要なアプリがインストールされていない、または違反アプリのインストール・実行などの状態を検知し、アラートで通知する
ポリシー違反検知 デバイスの設定状況を監視し、違反する設定や利用を検知してアラートで通知する
リモートロック 遠隔操作でデバイスを利用できない状態にする
リモートワイプ 遠隔操作でデバイスを初期化(工場出荷状態にリセット)する
ファイル操作 遠隔操作でデバイスのローカルストレージにあるフォルダ/ファイルを削除する
アップデート OSやアプリの最新バージョンが公開された際に、自動的にアップデートを適用する

MDMとMAM・MCM・EMMの違い

MDMの解説

MDMとMAMの違い

MAM(Mobile Application Management)とは、企業がアプリケーション単位でセキュリティや配布管理を行う仕組みのことです。

MDMが端末全体を制御するのに対して、MAMはアプリレベルの利用制限やアクセス制御を重視します。BYOD環境や個人所有の端末を利用する際も、業務関連アプリのみを管理できるため利便性が高まります。端末を一括ロックせずに運用でき、プライベートの利用との線引きを明確にしやすい点が特長です。

また、業務データと個人データを別々に分離できるため、セキュリティとユーザーエクスペリエンスの両立が可能となります。アプリのアップデートや削除も管理対象に含まれ、ポリシー違反を未然に防ぐ効果が期待できます。万が一のデータ漏えいにも迅速に対応しやすい点が利点です。

MDMとMCMの違い

MCM(Mobile Content Management)とは、企業内部のファイルや動画などのコンテンツを安全に配信する仕組みのことです。

MDMが端末全体を一括制御するのに対して、MCMは機密情報を暗号化して配布し、外部漏えいリスクを抑えることを目的とします。アクセス権限を細かく設定できるため、閲覧を許可するユーザーや部署を制限しやすい点がメリットです。

端末にデータを残さずにクラウド上でのみ資料を閲覧させる運用も可能となり、紛失や盗難時のリスク低減につながります。営業資料や機密文書など、保護が求められる情報を取り扱うケースで特に活躍が期待できます。コンテンツの取り扱いを徹底できるため、情報管理にも有用です。

MDMとEMMの違い

EMM(Enterprise Mobility Management)とは、MDMやMAM、MCMなど複数の領域を統合したモバイル管理の総合概念です。

端末だけでなくアプリやコンテンツ、ネットワークを含めた一元管理を実現し、運用効率とセキュリティを同時に高められます。多様なデバイスを扱う場合に導入が進みやすく、部署間でのポリシー統一も容易になる点が特徴です。

導入コストは非常に高めですが、BYODをはじめとした柔軟な働き方を支える基盤の重要度が増しています。全方位的にモバイル環境を管理できるため、情報漏えいや不正アクセスを防ぎやすくなる利点もあります。導入時は企業規模と運用ニーズの見極めが肝要です。

MDMツールの導入メリット

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デバイスを一元管理できる

MDMツールのメリットの1つ目は「デバイスを一元管理できる」というものが挙げられます。

各端末のOSバージョンやインストールされているアプリを統合的に把握し、必要に応じたアップデートやパッチの適用をスムーズに行うことができるようになります。複数の拠点や在宅勤務の端末も含めて同水準の管理が可能となり、セキュリティリスクの低減と業務効率化を両立します。

運用のコストを削減できる

MDMツールのメリットの2つ目は「運用のコストを削減できる」というものが挙げられます。

端末管理が統合されることで重複作業を省き、人的リソースを効率的に活用できます。設定やアプリ配布、障害対応などを集中管理できるため、外部委託費用が低減する可能性があります。複数のツールを併用しないことでライセンス費用の重複も防げるため、結果として全体的な運用負担が軽減します。

リモートワークに対応できる

MDMツールのメリットの3つ目は「リモートワークに対応できる」というものが挙げられます。

管理者が遠隔地の端末へポリシー設定やアプリ配信を行うため、出社を前提としない運用が可能となります。在宅勤務や出張先でも会社と同等のセキュリティレベルを保ちつつ業務を進められるうえ、端末の紛失や盗難時には、リモートロックやデータ消去で情報漏えいのリスク抑制できます。

セキュリティ対策を強化できる

MDMツールのメリットの4つ目は「セキュリティ対策を強化できる」というものが挙げられます。

OSやアプリケーションのバージョン管理やパスワードポリシーの適用を一元的に行うため、脆弱性の放置を防ぎやすくなります。端末の紛失時にも遠隔操作でロックやデータ消去を実施でき、被害を最小限に抑制できます。MDMで取得したログを分析し、不正アクセスを早期に検知することも可能です。

コンプライアンスを強化できる

MDMツールのメリットの5つ目は「コンプライアンスを強化できる」というものが挙げられます。

個人情報保護法や業種別の法令に沿った管理が行われるよう、端末ごとのアクセス権限やデータ持ち出し制限を一元的に適用できます。社内規定を統一し、端末利用履歴を監査ログとして保存するため、万一のトラブル発生時にも原因を追跡しやすいのも、大きなメリットのひとつです。

MDMツールの導入デメリット

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導入や運用には相応のコストが発生する

MDMツールのデメリットの1つ目は「導入や運用には相応のコストが発生する」というものが挙げられます。

システムのライセンス費用や端末追加に伴う更新費など、導入規模に応じて負担が増加する点が課題です。コストを抑えるにはクラウド型MDMや必要機能を厳選したプランの利用が効果的といえます。外部委託で運用リソースを補う方法もあり、スモールスタートで導入範囲を段階的に拡大する戦略が有効です。コスト対効果を検証しつつ長期的な運用プランを策定し、予算配分とサービス選定を慎重に行うことが重要となります。

デバイス管理が複雑になるリスクがある

MDMツールのデメリットの2つ目は「デバイス管理が複雑になるリスクがある」というものが挙げられます。

多種多様なOSや機種を一元管理するため、ポリシー設定やアップデートスケジュールの調整が煩雑になるケースが生じやすいです。複数のデバイスグループに対して適切にルールを割り当てる仕組みを整備し、管理画面の操作性に優れたツールを選ぶことが有効策となります。導入前には運用フローを明確化し、責任分担をはっきりさせることで複雑化を防ぎやすくなります。担当者向けのトレーニングやマニュアル整備も欠かせません。

ユーザープライバシーの懸念が発生する

MDMツールのデメリットの3つ目は「ユーザープライバシーの懸念が発生する」というものが挙げられます。

端末の位置情報やアプリの利用履歴を取得する仕組みは管理者に大きな監視権限を与えるため、不必要なデータ収集につながるリスクがあります。プライバシー保護の観点から取得範囲を最小限に抑え、業務に必要な情報のみを収集する方針を定めることが望ましいです。利用者に対して収集目的や管理ポリシーを周知する取り組みが重要であり、コンプライアンスを遵守した運用ガイドラインの策定で信頼を確保できます。

デバイスの性能を低下させる恐れがある

MDMツールのデメリットの4つ目は「デバイスの性能を低下させる恐れがある」というものが挙げられます。

常時動作するエージェントやセキュリティスキャンなどが端末のリソースを占有し、動作速度に影響を及ぼすケースが見られます。システム要件に合ったツールを選び、不要な機能をオフにするなど設定を最適化することで負荷を軽減できます。エージェントの更新時期やポリシー適用のタイミングを工夫し、業務上のストレスを抑えることも大切です。定期的なパフォーマンス検証を行うことで端末の快適性を確保しつつセキュリティ対策を維持できます。

過剰な制限を課してしまう可能性がある

MDMツールのデメリットの5つ目は「過剰な制限を課してしまう可能性がある」というものが挙げられます。

セキュリティ重視のあまり、業務に必要なアプリや機能まで使用を制限してしまい、現場の作業効率を損なう事例があります。ポリシー設定を運用実態に合わせて調整し、許可リストや例外措置を柔軟に定めることが解決策となります。導入後の運用レビューを定期的に実施し、過剰制限がないか検証するプロセスを整えることが重要です。セキュリティ確保と業務効率のバランスを探り、最適な制御レベルを維持することが求められます。

MDMツールの価格・料金・費用相場

導入費用の価格相場

導入費用の相場としては、規模や端末数に応じて価格帯は変動しますが、システム構築費用やライセンス費用など、数十万円から数百万円が一般的です。

管理対象となるOSやセキュリティ要件が多岐にわたるほど追加費用がかかる場合があります。運用サポートやカスタマイズを依頼すると料金が上乗せされる傾向があるため、導入に必要な機能を洗い出して複数社から見積もりを取り、比較検討することが重要です。

月額料金の価格相場

月額料金の相場としては、1デバイスあたり数百円から数千円の料金設定が多く、利用するユーザー数が増えるほど費用総額も上昇するのが一般的です。

OSごとに別のライセンス契約が必要になる場合は費用が高額になる可能性があります。サポート体制が充実しているプランを選べば問い合わせ対応やアップデート時のトラブルシューティングがスムーズになり、結果的にコストパフォーマンスが向上することもあります。

無料で使えるMDMツール

一部のMDMツールには、無料プランを提供するサービスも存在します。小規模事業や導入テストを行う段階では有用ですが、デバイス数に制限があったり、サポート対応が限られたりするケースが多いです。

ただし、高度なセキュリティ設定や詳細なレポーティング機能が含まれない場合が多いため、要件を厳しく求める企業では不足を感じる可能性があります。まず無料プランで実運用に近い環境を試し、機能や使い勝手を把握してから有償版への移行を検討する方法も有効です。長期的にはカスタマーサポートや拡張機能の充実度も考慮しながら最適なプランを選ぶことが望ましいです。

MDMツールの選び方と比較のポイント

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①:OSの種類で選ぶ

MDMツールの選び方の1つ目としては「OSの種類で選ぶ」というものが挙げられます。

iOSやAndroid、Windowsなど異なるOSが混在する環境では、それぞれに適した管理機能が必要です。OSごとにセキュリティポリシーやアプリ配布方式が異なるため、主要な端末をサポートするツールを選ぶと運用が円滑になります。複数OSに対応しているMDMなら、管理画面を統一できるほか、アップデートやリモート操作も一括で実施しやすいため、将来的に増加が見込まれるOSへの対応余地を確保しておくことが重要です。

②:必要な機能で選ぶ

MDMツールの選び方の2つ目としては「必要な機能で選ぶ」というものが挙げられます。

端末ロックやリモートワイプだけでなく、アプリ配信管理や位置情報追跡など幅広い機能が存在します。企業規模や業務内容によって必須となる機能が異なるため、要件定義を丁寧に行い、不要機能を省くと導入コストを抑えやすいです。追加モジュールを後から導入できるサービスを選べば、業務拡大や運用方針の変化にも柔軟に対応できます。事前に利用シーンを想定し、機能過多にならないように注意が必要です。

③:導入の形態で選ぶ

MDMツールの選び方の3つ目としては「導入の形態で選ぶ」というものが挙げられます。

オンプレミスの場合は自社サーバーで運用するためセキュリティ面で安心感があるものの、構築費用やメンテナンスコストが高くなる傾向があります。一方、クラウド型は初期費用が低めでスピーディーに導入でき、アップデートや障害対応をベンダーが行うため運用負担が軽減しやすいです。社内規定や取扱うデータの機密度を踏まえながら、希望する導入形態を見極めるとスムーズに運用が進められます。

④:使い勝手や操作性で選ぶ

MDMツールの選び方の4つ目としては「使い勝手や操作性で選ぶ」というものが挙げられます。

管理画面のインターフェースがわかりやすく、設定や端末のステータス確認を直感的に行えるツールは運用担当者の負担を軽減します。操作性が悪いとポリシー適用やアプリ配信の手順が煩雑になり、導入効果が得られにくいです。デモ版やトライアル期間を活用して機能と操作感を実際に確かめ、現場の運用フローになじむかどうかを確認すると失敗リスクを抑制できます。定期的なバージョンアップの有無もチェックしましょう。

⑤:価格や料金プランで選ぶ

MDMツールの選び方の5つ目としては「価格や料金プランで選ぶ」というものが挙げられます。

導入時の初期費用やデバイス数に応じた月額課金、サポートの有無など費用体系はサービスによって大きく異なります。見積もり段階でライセンス費やサーバー使用料、追加機能の料金などを細かく確認し、総コストを把握しておくことが重要です。ボリュームディスカウントが適用されるプランも存在するため、大規模導入を検討する際には複数のベンダーを比較して最適な価格帯を見極める必要があります。

⑥:サポート体制の品質で選ぶ

MDMツールの選び方の6つ目としては「サポート体制の品質で選ぶ」というものが挙げられます。

障害発生時や設定変更時の問い合わせに迅速かつ的確に対応してもらえるかは、円滑な運用に直結します。サポート窓口の対応時間や問い合わせチャネル、ドキュメントやFAQの充実度などを事前に確認し、想定外のトラブルが起きても早期解決できる環境を整備することが大切です。運用ノウハウの提供や導入支援を行うベンダーを選択すれば、社内担当者の負担を軽減しながら安定したセキュリティレベルを維持できます。

MDMツールの市場規模・シェア

MDMツールの国内シェア

国内市場におけるMDMのシェアは、年々拡大しており、リモートワークの普及にともない、多くの企業がモバイルデバイス管理の重要性を認識し、導入を進めています。

主要な製品としては、IBM MaaS360、Microsoft Intune、ソフトバンクの「どこでもコネクト」などが挙げられます。これらのツールは、日本のビジネス環境に適した機能とサポートを提供し、高いシェアを占めています。

MDMツールの海外シェア

海外市場におけるMDM・EMMツールのシェアも大きく拡大しており、特に北米や欧州では、セキュリティ強化とリモートワーク対応のために、多くの企業が積極的に導入しています。

主要な製品としては、VMware Workspace ONE、MobileIron、BlackBerry UEMなどがあり、これらのツールは高度なセキュリティ機能と柔軟な管理オプションを提供しています。市場規模は数十億ドルに達しており、今後も成長が期待されています。

MDMツールの最新トレンド2025

AIを活用した自動化の進展

最新のMDMツールではAI技術を組み込み、端末の監視やポリシー適用を自動化する動きが活発化しています。異常な挙動を機械学習で検知し、迅速に対策を講じる機能が注目されるようになりました。手動設定の手間を大幅に削減し、導入企業の運用負荷を軽減できる点が大きな利点です。リアルタイム分析によって発見したリスク情報をもとに運用ポリシーを柔軟に更新し、セキュリティ精度を高める事例も増加しています。この仕組みにより大規模環境でも細かな管理が可能となり、端末ごとの対応漏れを防ぎやすくなります。

ウェアラブルデバイスの対応

近年はIoT機器やウェアラブル端末が急増しており、MDMツールの管理対象が拡張される傾向にあります。スマートウォッチやデジタルサイネージなど、従来のスマートフォンとは異なる端末を含め、多様な利用シーンでセキュリティ確保が必須となりました。非接触型センサーやヘルスケア関連の装着型デバイスなど、高い機密性を要するデータを扱うケースも増えています。こうした多様な端末を一括管理できるMDMツールでは、ファームウェア更新や遠隔ロック機能の強化が進み、セキュリティポリシーの柔軟な適用が実現しやすくなっています。運用設計時にはデバイス特性や通信環境を考慮し、監視方法や権限設定を最適化する取り組みが必要です。

ゼロトラストモデルとの統合

企業ネットワークに対する攻撃手法が高度化する中、ゼロトラストモデルがさらに注目されています。MDMツールにおいても認証やアクセス管理が強化され、端末ごとに厳格なセキュリティルールを適用する仕組みが導入されるケースが増加傾向です。信頼できるデバイスやユーザであっても常に検証を行うことで、不正アクセスを最小限に抑えやすくなります。クラウドリソースとオンプレミス環境をシームレスにつなぐ統合管理により、ハイブリッドワークでもデータ保護を徹底しやすくなる点が特徴です。ゼロトラストの概念をMDM運用全体に反映することで、境界防御にとどまらない対策が可能となり、ログ解析による脅威の早期発見を行う例も見受けられます。

MDM・EMMツールと関連のあるソフトウェア

下記のソフトウェアは、MDM・EMMツールと連携して、企業データのセキュリティを確保し、リモートワークやデバイスの柔軟な使用を可能にする上で重要な役割を果たします。

コラボレーションツール
*ビジネスチャット
*オンラインホワイトボード
*グループウェア
MDM・EMMツールを使用して、これらのツールを、デバイス上でのアクセスを管理し、セキュリティを保つことが重要です。

オンライン会議
*Web会議システム
*テレビ会議システム
これらはリモートワークにおいて、重要な役割を果たしますが、MDM・EMMツールによる安全な接続管理が必要です。

プロジェクト管理ツール
*タスク管理
*ワークフローシステム
これらはプロジェクトの進行を管理するためのツールです。MDM・EMMツールによるデバイス管理によってプロジェクトデータのセキュリティを保証することが可能です。

ID管理システム
*ID管理システム
ユーザーのアクセス管理とセキュリティを担保し、MDM・EMMツールと連携することで、端末の安全な使用を保証します。

ERPパッケージ
*ERPパッケージ
ERPパッケージも、企業データの安全な管理のためにMDM・EMMツールと連携することが重要です。

CRMツール
*CRMツール
*SFAツール(営業支援システム)
顧客データの保護とアクセス管理にMDM・EMMツールが役立ちます。

RDB(リレーショナルデータベース)
*RDB(リレーショナルデータベース)
*データベース管理システム
企業データの保護にMDM・EMMツールが使用され、アクセス管理を強化します。

【規模別】MDMツールの人気おすすめランキング

MDMツールの高評価ランキング

製品名スコア満足度レビュー数価格
BizMobile Go!4.34.2/5点41件100円~ / 月額
AssetView4.24.1/5点5件要お見積り
LANSCOPE エンドポイントマネージャー4.14.1/5点136件300円~ / 月額
Jamf Pro4.14.1/5点15件要お見積り

※上記のランキング表は、2024年9月24日時点の「MDMツールの高評価ランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。

各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

中小企業で人気のMDMツールランキング

製品名満足度レビュー数価格
BizMobile Go!4.3/5点21件100円~ / 月額
ISM CloudOne4.2/5点5件50円~ / 月額
Meraki System Manager4.1/5点11件要お見積り
LANSCOPE エンドポイントマネージャー4.0/5点45件300円~ / 月額

※上記のランキング表は、2024年9月24日時点の「中小企業で人気のMDMツールランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。

各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

中堅企業で人気のMDMツールランキング

製品名満足度レビュー数価格
Meraki System Manager4.6/5点5件要お見積り
Jamf Pro4.4/5点6件要お見積り
SKYSEA Client View4.2/5点5件1,138,000円~ / 月額
LANSCOPE エンドポイントマネージャー4.0/5点68件300円~ / 月額

※上記のランキング表は、2024年9月24日時点の「中堅企業で人気のMDMツールランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。

各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

大企業で人気のMDMツールランキング

製品名満足度レビュー数価格
BizMobile Go!4.6/5点8件100円~ / 月額
LANSCOPE エンドポイントマネージャー4.1/5点23件300円~ / 月額
mobiconnect3.9/5点6件1,980円~ / 月額
ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント3.8/5点9件100円~ / 月額

※上記のランキング表は、2024年9月24日時点の「大企業で人気のMDMツールランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。

各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

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