【2025年】オンラインストレージのおすすめ10製品(全54製品)を徹底比較!満足度や機能での絞り込みも

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オンラインストレージとは?

オンラインストレージとは、インターネットを介してデータを保存、取得、共有するためのクラウドサービスです。 クラウドストレージとも呼ばれています。

パソコンやスマートフォンなどのデバイスからアクセスでき、重要なファイルやデータを安全に保管することができます。物理的なローカルストレージに比べて、スケーラビリティと柔軟性に優れています。

ほかにも、データのバックアップや共有、同期など、さまざまな用途に使用できるため、特に、リモートワークやチームでのプロジェクトにおいて、効率的なコラボレーションを実現します。現代のデジタルライフスタイルには不可欠なツールと言えるでしょう。

オンラインストレージの定義
- クラウド上のストレージにファイルやフォルダ単位でデータをアップロードできる
- オンラインストレージ上のファイルを他人に共有し、ローカルにダウンロードができる
- さまざまなデバイスからファイルにアクセスできる
- ファイルへアクセス/ダウンロードできる人に制限を設けられる

オンラインストレージの基礎知識

オンラインストレージとは、インターネットを介してデータを保存、取得、共有するためのクラウドサービスです。 クラウドストレージとも呼ばれています。

パソコンやスマートフォンなどのデバイスからアクセスでき、重要なファイルやデータを安全に保管することができます。物理的なローカルストレージに比べて、スケーラビリティと柔軟性に優れています。

ほかにも、データのバックアップや共有、同期など、さまざまな用途に使用できるため、特に、リモートワークやチームでのプロジェクトにおいて、効率的なコラボレーションを実現します。現代のデジタルライフスタイルには不可欠なツールと言えるでしょう。

オンラインストレージの定義
- クラウド上のストレージにファイルやフォルダ単位でデータをアップロードできる
- オンラインストレージ上のファイルを他人に共有し、ローカルにダウンロードができる
- さまざまなデバイスからファイルにアクセスできる
- ファイルへアクセス/ダウンロードできる人に制限を設けられる

【タイプ別】オンラインストレージのおすすめサービス10選
オンラインストレージの人気おすすめ製品比較
オンラインストレージの高評価ランキング
中小企業で人気のオンラインストレージランキング
中堅企業で人気のオンラインストレージランキング
大企業で人気のオンラインストレージランキング
オンラインストレージとクラウドストレージの違い
オンラインストレージの特徴
クラウドストレージの特徴
オンラインストレージの必要性
オンラインストレージのメリット
業務の効率化を実現できる
データの一元管理を実現できる
多様化する働き方改革に対応できる
災害対策やバックアップ体制を整備できる
オンラインストレージのデメリット
容量によってはコストが増加する
インターネットがある環境に依存する
個人情報などセキュリティに懸念がある
サービスやデータの移行が困難になってしまう
サービスの変更や終了してしまう可能性がある
オンラインストレージの導入効果とできること
問題が発生したときの検証やリカバリーに役立つ
堅牢性や信頼性を確保したサービスの提供に繋がる
オフライン作業の実現によって業務スピードが上がる
オンラインストレージの選び方と選定のポイント
データの容量を比較する
ツールの機能を比較する
料金やコストを比較する
サポートの有無やフォロー体制を確認する
セキュリティ要件を満たしているか確認する
オンラインストレージの価格・料金・費用相場
有料のオンラインストレージ
無料のオンラインストレージ
オンラインストレージの活用事例とおすすめの業界・業種
製造業の設計部門
建設業の現場管理部門
広告会社のデザイン部門
外食業のマーケティング部門
金融業のコンプライアンス部門
オンラインストレージの機能一覧
ファイル共有機能
コラボレーション機能
管理、セキュリティ機能
オンラインストレージの導入フロー
サービス選定と契約
インフラ環境の準備
ユーザー管理とアクセス権限の設定
ユーザー向けガイドラインの策定と教育
本番移行と運用開始
定期的な効果測定と振り返り
オンラインストレージの市場動向
オンラインストレージと関連のあるソフトウェア

【タイプ別】オンラインストレージのおすすめサービス10選

【タイプ別】オンラインストレージのおすすめサービス10選

オンラインストレージの人気おすすめ製品比較

製品名満足度レビュー数価格
Google ドライブ4.2/5点2655件要お見積り
Fileforce4.1/5点29件900円~ / 月額
Dropbox4.0/5点579件1,500円~ / 月額
DirectCloud3.9/5点134件36,000円~ / 月額

※Leader製品のうち、2024年9月17日時点における満足度の高い順番で表示しています。

各おすすめ製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

オンラインストレージの高評価ランキング

製品名スコア満足度レビュー数価格
AOSBOX Business Pro4.74.6/5点23件40,000円~ / 月額
楽天ドライブ4.54.4/5点14件0円~ / 月額
Bizストレージ ファイルシェア4.34.1/5点16件16,500円~ / 月額
Fleekdrive4.24.2/5点16件600円~ / 月額

※上記のランキング表は、2024年9月17日時点の「オンラインストレージの高評価ランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。

各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

中小企業で人気のオンラインストレージランキング

製品名満足度レビュー数価格
AOSBOX Business Pro4.5/5点16件40,000円~ / 月額
Fileforce4.5/5点14件900円~ / 月額
Fleekdrive4.4/5点10件600円~ / 月額
Bizストレージ ファイルシェア4.3/5点5件16,500円~ / 月額

※上記のランキング表は、2024年9月17日時点の「中小企業で人気のオンラインストレージランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。

各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

中堅企業で人気のオンラインストレージランキング

製品名満足度レビュー数価格
AOSBOX Business Pro4.7/5点4件40,000円~ / 月額
Google ドライブ4.1/5点753件要お見積り
DirectCloud4.0/5点61件36,000円~ / 月額
GigaCC ASP4.0/5点13件12,000円~ / 月額

※上記のランキング表は、2024年9月17日時点の「中堅企業で人気のオンラインストレージランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。

各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

大企業で人気のオンラインストレージランキング

製品名満足度レビュー数価格
楽天ドライブ4.8/5点4件0円~ / 月額
Bizストレージ ファイルシェア4.3/5点4件16,500円~ / 月額
HENNGE One4.2/5点5件200円~ / 月額
Google ドライブ4.1/5点477件要お見積り

※上記のランキング表は、2024年9月17日時点の「大企業で人気のオンラインストレージランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。

各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

オンラインストレージとクラウドストレージの違い

近年、「オンラインストレージ」と「クラウドストレージ」という言葉は、ほぼ同義として扱われることが多くなっています。しかし、それぞれの定義や提供範囲には微妙な違いがあります。

オンラインストレージとクラウドストレージの違い

オンラインストレージの特徴

オンラインストレージは、インターネットを通じてファイルを保存・共有できるサービスです。代表的なサービスには、Google ドライブやDropbox、OneDriveなどがあり、簡単な操作でファイルをアップロード・ダウンロードできるのが特徴です。

ユーザーは、パソコンやスマートフォンなど複数の端末から、場所を問わずファイルへアクセスすることができます。主に個人利用を想定して設計されており、写真やドキュメントなどの保管、簡易的な共有用途に適しています。

クラウドストレージの特徴

クラウドストレージは、オンラインストレージを含む、より広範なサービスを指します。単なるファイル保存にとどまらず、サーバー、ネットワーク、データベース、アプリケーションといったITインフラを、クラウド上で包括的に提供する仕組みです。

このようなサービスは、個人利用だけでなく、企業の業務システムや大規模なデータ管理にも対応しており、ユーザー管理やアクセス権限の制御、外部アプリケーションとの連携機能などが備えられている点が特徴です。

クラウドストレージという大きな枠組みの中に、オンラインストレージというより限定的な機能のサービスが位置づけられている、と考えるとわかりやすいでしょう。

オンラインストレージの必要性

オンラインストレージの導入を考える前に、その必要性を理解しておくことが重要です。近年では、ファイル容量の増加や拠点間の情報共有、災害時の備えなど、企業が抱えるデータ管理の課題は多岐にわたります。

「社内サーバの容量に限界がある」「拠点ごとのデータを一元管理しにくい」「バックアップ体制に不安がある」こうした背景が、オンラインストレージの需要を後押ししています。

クラウド上に保存することで、社内の運用負担を軽減しつつ、安全かつ効率的なデータ管理が可能になります。容量の追加や自動更新にも対応しており、コスト面でも柔軟に対応できる点も大きなメリットです。

オンラインストレージのメリット

オンラインストレージのメリット

業務の効率化を実現できる

オンラインストレージの大きな利点のひとつは、「いつでも、どこでも」ファイルにアクセスできることです。インターネット環境さえあれば、外出先や自宅、さらにはスマートフォンやタブレットなどの端末からも必要な情報を確認できます。

例えば、打ち合わせ中に資料をその場で呼び出せれば、準備不足を感じさせることもありません。作業の中断を減らし、時間のロスを最小限に抑えられます。

また、複数人で同じファイルを同時に編集できる点も大きな魅力です。メールでファイルを回す方法では、「どれが最新版か」が分からなくなることもありますが、オンラインストレージなら常に最新データにアクセス可能です。これにより、チーム内の連携ミスや作業の重複を防げます。

データの一元管理を実現できる

拠点が複数に分かれている企業では、それぞれの場所で管理されているデータを正確に把握するのが難しくなりがちです。「必要なファイルが別の部署にある」「最新版を探すのに手間取る」――そんな状況は、思いのほか多くの現場で起きています。

オンラインストレージを活用すれば、地理的に離れた拠点のデータも一つのプラットフォームに集約できます。管理者が全体像を把握しやすくなり、不要な問い合わせややりとりも削減できます。

社内サーバの運用負担も軽減され、サーバ設備の増設やメンテナンスにかかるコストも抑えられるでしょう。

多様化する働き方改革に対応できる

テレワークやフレックスタイム制度の浸透により、オフィス以外で働くことが当たり前になってきました。社員がどこからでも、どの端末からでもファイルにアクセスできる環境づくりは、働き方改革を支える基盤の一つです。

オンラインストレージを導入すれば、社内外の関係者ともスムーズに共同作業が行えます。加えて、社内システムを管理する立場にある人にとっても、ハードウェアの保守や容量拡張、セキュリティ管理といった業務から解放される点もメリットです。

災害対策やバックアップ体制を整備できる

データを社内サーバだけで管理している場合、災害や機器トラブルによる損失リスクは避けられません。また、誤ってファイルを削除してしまう可能性もあります。

その点、オンラインストレージは、サービス事業者のクラウド環境でデータが自動的にバックアップされます。保存先が特定の物理環境に依存しないため、災害発生時にもデータを保全できる仕組みが整っています。

オンラインストレージのデメリット

オンラインストレージのデメリット

容量によってはコストが増加する

多くのサービスは、手頃な価格でスタートできるよう設計されています。ただし、保管するデータ量が増えるにつれて、契約プランのアップグレードや追加容量の購入が必要になることも。

例えば、写真や動画といった大容量ファイルを継続的に扱う企業の場合、「当初は安く感じたサービスが、気付けば毎月の固定費を圧迫していた」そんなことも珍しくありません。長期的なコストの見通しも踏まえて検討する必要があります。

インターネットがある環境に依存する

オンラインストレージの強みは「どこからでもアクセスできる」ことですが、それはインターネットの接続環境が安定している場合に限られます。

接続環境が不安定な場所では、ファイルの読み込みに時間がかかったり、そもそもアクセスできなかったりといった不便さを感じる場面もあるでしょう。

個人情報などセキュリティに懸念がある

サービス提供側は高度なセキュリティを施しているとはいえ、大切なデータを第三者のサーバー上に保管することには、少なからず不安が伴います。

特に個人情報や機密情報を扱う場合には、利用規約やセキュリティポリシーを事前によく確認し、納得できる対策が講じられているかを見極めることが重要です。

サービスやデータの移行が困難になってしまう

一度大量のデータをアップロードすると、他のクラウドサービスへ切り替えたくなったときに、移行作業が大きな負担になります。

データの整理、再アップロード、連携ツールの設定変更など、想像以上の時間と手間がかかるケースも。導入時点で、将来的な乗り換えも視野に入れておくとよいでしょう。

サービスの変更や終了してしまう可能性がある

クラウドサービスの中には、事業方針の変更や採算性の問題などから、機能の縮小やサービス終了に至る例も存在します。

仮にサービスが停止した場合、データをすぐに退避できる体制を整えていなければ、業務への影響が出るおそれも。こうした万が一の事態に備えて、定期的なバックアップや二重保存を検討するのも一つの対策です。

オンラインストレージの導入効果とできること

オンラインストレージの導入効果とできること

問題が発生したときの検証やリカバリーに役立つ

オンラインストレージには、ファイルのバージョン管理機能が備わっているものが多く、誤ってファイルを上書きしてしまった場合でも、過去のバージョンにさかのぼって復旧できるため、重要なデータの損失を防げます。

また、万が一端末が故障してしまっても、クラウド上のデータには影響がありません。ローカルの端末に依存しないデータ保管体制は、トラブル発生時の検証やリカバリーにも有効です。

堅牢性や信頼性を確保したサービスの提供に繋がる

オンラインストレージは、クラウドベンダーが運用する堅牢なインフラ基盤の上に構築されています。データセンターの冗長構成や自動バックアップ、高い可用性などが整備されており、障害にも強い設計となっています。

自社サーバで全てを賄おうとすると、こうした仕組みを構築・維持するには相応のコストと人員が必要です。その点、オンラインストレージを活用すれば、堅牢性や信頼性の高いサービス提供が、より効率的に実現できます。

オフライン作業の実現によって業務スピードが上がる

オンラインストレージというと「常にインターネット接続が必要」と思われがちですが、実際にはオフラインでの作業にも対応しています。

例えば、出張や移動中の電車内、あるいは空港の待機時間など、インターネット接続が制限される場面でも、事前にファイルをダウンロードしておけば、手元の端末で作業を進めることが可能です。

このように、オフライン対応が可能になることで、空き時間の有効活用や業務スピードの向上にもつながります。

オンラインストレージの選び方と選定のポイント

オンラインストレージの選び方と選定のポイント

データの容量を比較する

まず注目したいのが、保存できるデータ容量です。

テキスト中心の業務であれば、数GB程度の容量でも事足りる場合がありますが、動画や高解像度の画像、大量の業務データを扱う場合には、それ相応のストレージ容量が求められます。

そのため、現在の利用量に加え、将来的な増加も見越して余裕のあるプランを選んでおくと安心です。

ツールの機能を比較する

ストレージの基本機能は「ファイルの保存と共有」ですが、それ以外にも重視すべき機能は数多くあります。

例えば、チームでの同時編集や、クライアントPCのバックアップ、メール添付の代替手段、大容量ファイルのやり取りなど。利用シーンが明確であればあるほど、必要な機能も見えてきます。

実際のサービスも、文書編集に強みを持つものや、バックアップに特化したもの、ファイルサーバ感覚で使えるタイプなど、得意分野に違いがあります。導入目的とサービス特性が噛み合っているかを、事前によく確認しておきましょう。

料金やコストを比較する

導入コストについても、事前にしっかりと確認しておきましょう。

多くのサービスは、ユーザー数やストレージ容量に応じた月額(あるいは年額)の課金体系を採用しています。ただし、法人向けでは初期費用が発生するケースも少なくありません。また、最低契約期間や最低利用人数といった制約条件が設けられていることもあるため、契約前に必ずチェックしておくべきです。

加えて、Windowsには問題なく対応していても、Mac OS環境では一部機能が制限される場合もあります。試用版(トライアル)で操作性や機能を事前に確認できるサービスを選ぶと、導入後のミスマッチを防げます。

サポートの有無やフォロー体制を確認する

オンラインストレージは、トラブル発生時のサポート対応も非常に重要です。

国内のサービスは日本語での手厚いサポートが期待できますが、海外ベンダーではサポート言語が限られていたり、対応時間が異なることもあります。特に海外拠点も含めて導入を検討している場合は、多言語対応や対応スピードにも目を向けたいところです。

また、万が一ストレージ上のデータが失われた場合、「どの国の法律が適用されるのか」「どのような情報保護措置が講じられているのか」こうした点も確認しておきたいところです。コストや利便性に加えて、リスク分散の視点も含めた比較が求められます。

セキュリティ要件を満たしているか確認する

重要なビジネスデータを預ける以上、セキュリティ対策は慎重に検討すべきポイントです。

多くの法人向けオンラインストレージでは、ウイルスチェックや通信の暗号化といった基本的な対策は標準で備わっています。しかし、アクセス制限の柔軟性や管理者向けのログ取得機能、リージョン(保存場所)の指定など、より高度なセキュリティ機能については、サービスごとに差があります。

情報の重要度や業務内容に応じて、どの水準のセキュリティが必要かを明確にし、自社の情報セキュリティポリシーと照らし合わせて判断しましょう。

オンラインストレージの価格・料金・費用相場

有料のオンラインストレージ

オンラインストレージの価格は、利用するサービスや契約プランによって大きく異なります。一般的な個人向けプランでは月額数百円から数千円程度が相場となっています。利用容量に応じて段階的に料金が上がる仕組みが多くなっています。

企業向けのビジネスプランでは、数千円から数万円の月額費用がかかるケースがほとんどです。さらに、高度な運用管理サービスや大容量の領域を契約する場合、月額数十万円以上の費用が発生する可能性があります。

無料のオンラインストレージ

一方、無料でオンラインストレージを利用できるサービスも存在します。容量や機能は制限されますが、パーソナル利用には十分な場合もあります。ただし、企業が業務で利用する際には、セキュリティや信頼性の観点から、責任範囲の明確な有料サービスの利用が推奨されます。

オンラインストレージの料金は、利用目的やデータ量、必要とする機能レベルなどによって大きく変わってきます。事前に十分なニーズ把握を行い、それに見合ったプランを選ぶことが大切です。無駄なコストを抑えながら、使い勝手の良いストレージを選ぶよう心がけましょう。

オンラインストレージの活用事例とおすすめの業界・業種

オンラインストレージは、現代社会の様々な業界や部門で活用され、業務効率化に大きく貢献しています。その用途は多岐にわたり、情報共有の円滑化や作業の効率化など、業務の質と速度向上に重要な役割を果たします。

製造業の設計部門

製造業の設計部門では、大量の設計データを取り扱う必要があります。オンラインストレージを活用することで、設計データを安全かつ確実に共有・バックアップできます。また、リモート勤務が可能になり、業務の継続性も高まります。

建設業の現場管理部門

建設業の現場では紙の資料の持ち運びが煩雑でした。オンラインストレージを導入すれば、設計図や施工計画書などの電子データを現場でも参照でき、作業効率が大幅に向上します。

広告会社のデザイン部門

広告会社のデザイン部門では、大容量のマルチメディアデータを頻繁に扱います。オンラインストレージを使えば、場所を選ばずにデータにアクセスできるので、効率的な業務が可能になります。社外の取引先とのデータ共有にも活用できます。

外食業のマーケティング部門

外食業のマーケティング部門では、動画広告素材など大容量のファイルを頻繁にやり取りする必要があります。オンラインストレージを活用すれば、容量の心配なく資料の共有が可能となります。

金融業のコンプライアンス部門

金融業のコンプライアンス部門では、各種規制関連の重要データを長期間保存する義務があります。オンラインストレージを利用すれば、堅牢なデータ管理が実現できます。データの証跡性の確保にも役立ちます。

オンラインストレージの機能一覧

ファイル共有機能

機能 解説
Webインタフェースでの利用 アプリケーションなどをインストールすることなく、Webブラウザを用いてドキュメントのアップロード/ダウンロードができる
多様なファイル形式への対応 オフィスドキュメント、画像、動画など、あらゆるファイル形式をサポートし、主要なファイル形式についてはブラウザ上でのプレビューや直接編集にも対応する
ファイルの検索・分類 キーワード、もしくは詳細条件を指定して、必要なファイルを容易に検索できる
バージョン管理 ファイルが更新された際に、古いファイルを削除せずに保持し、バージョン(世代)履歴を管理する。これにより、何か不具合が生じた際には、古いバージョンのファイルをダウンロード、あるいは最新バージョンへと変更することが可能
同期ツール 専用のアプリケーションなどをインストールすることで、PCやモバイルデバイス内のフォルダをオンラインストレージと同期して、ファイルの変更を自動的に反映させる

コラボレーション機能

機能 解説
ファイル更新通知 ファイルの更新、追加、削除、移動などが行われた際に、フォルダあるいはファイルを共有しているメンバーへ通知する
コメント機能 ファイルに関するコメントを書き込むことで、ファイル共有の付随的なコミュニケーションツールとして活用できる
ゲスト招待 組織外のユーザーを招待して、ファイルやフォルダを共有できる
モバイルアプリ対応 モバイルデバイス用のアプリを提供し、どんなデバイスからでもスムーズに利用できる


管理、セキュリティ機能

機能 解説
ユーザー管理 オンラインストレージを利用するユーザーの追加、削除、変更を行う。Excelファイルなどを用いた一括追加や一括編集などにも対応するものもある
アクセス制御 登録されたデバイス以外のアクセスを制御したり、グループやアカウントごとにユーザーの追加やアクセスレベルの変更などを行える
モバイルデバイス制限 モバイルデバイスからのアクセスの場合、ファイルのダウンロードや記載内容のコピーといった機能の一部に制限をかけられる
二要素認証  IDとパスワードの組み合わせに加え、登録された電話番号へ確認コードを送り、そのコード入力による二段階の認証を設けることで成りすましの登録を防ぐ
デバイスデータの遠隔削除 デバイスの紛失や盗難被害に遭った際、管理ツールから該当デバイス上のオンラインストレージのデータを遠隔削除できる
ログ管理 誰が、いつ、どのファイルに、どんな操作を行ったかというログを出力することで、監査証跡に役立てられる

オンラインストレージの導入フロー

オンラインストレージの導入フロー

サービス選定と契約

まずは、自社のニーズに合ったオンラインストレージサービスを選定し、契約を行います。利用シーンや必要容量、セキュリティ要件、費用対効果などを総合的に勘案し、最適なサービスを検討しましょう。

インフラ環境の準備

オンラインストレージ導入に先立ち、自社のインフラ環境を整備します。ネットワーク帯域の確保や、必要に応じてプロキシサーバの設定などを行います。社内システムとの連携インターフェースの用意も重要です。

ユーザー管理とアクセス権限の設定

次に、オンラインストレージを利用する社内ユーザーのアカウント設定を行います。部門や役割に応じて、適切なアクセス権限を割り当てる必要があります。データの秘匿性確保も意識しましょう。

ユーザー向けガイドラインの策定と教育

オンラインストレージの利用ルールやセキュリティポリシーなどを定めたガイドラインを策定し、社内に周知します。併せてユーザー向けの研修も実施し、適切な利用方法を徹底します。

本番移行と運用開始

インフラとユーザー環境の準備が整えば、いよいよオンラインストレージを本番環境に移行し、運用を開始します。初期段階では綿密なモニタリングを行い、課題があれば適宜対策を講じましょう。

定期的な効果測定と振り返り

オンラインストレージの運用状況を定期的に点検し、業務効率やコストなどの観点から、サービスの見直し・改善を図っていきます。新たなニーズにも柔軟に対応できるよう努めましょう。

オンラインストレージの市場動向

オンラインストレージ市場は、今後も堅調な成長が見込まれています。2026年には前年比11.3%の成長を遂げ、市場規模は1,230億ドルに達するとも予測されています。

背景にあるのは、日々膨大に生まれるデジタルデータと、それを安全かつ効率的に管理したいというニーズの高まりです。近年では、AIが利用状況を学習し、データの保存や検索を自動で最適化する「スマートストレージ」も注目を集めています。これにより、管理負担の軽減や検索性の向上が期待されます。

一方で、情報漏えいやサイバー攻撃への備えも不可欠です。暗号化やアクセス制御といった高度なセキュリティ対策が、今後ますます重要になるでしょう

オンラインストレージと関連のあるソフトウェア

オンラインストレージに関連のあるソフトウェアについては、以下のようなカテゴリーが挙げられます。

ファイル転送サービス:大容量データを特定のユーザーやデバイスへ転送するための機能やサービスのことです。

ストレージ仮想化:企業内にある複数の異なるストレージを仮想的に1つの大きなストレージとして使用できる技術のことです。

クラウドバックアップ:サーバやPCに保存されているデータをバックアップするソフトウェアのうち、バックアップ先となるクラウドを一括で提供するサービスのことです。

eラーニングシステム(LMS):eラーニングシステムとは、インターネットを活用した学びの場を提供するシステムのことです。

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